あってはならない状況!? kick the bucket の意味とは?

イディオム

kick the bucket の意味

kick the bucket と言うフレーズ、一見、文字どおりの意味は「バケツを蹴る」ですが、一体どう言う状況を表すフレーズなのでしょうか?

バケツを蹴って遊ぶゲーム?、と言うワケでもなく、次にのような状況を表すフレーズです。

If you crash into the wall at that speed, You’ll definitely kick the bucket.

その速度で壁に激突したら、間違いなく死亡する

kick the bucket は 死ぬ・亡くなる と言う意味のフレーズです。

Our stag beetles kicked the bucket at the end of the summer.

うちのクワガタは夏の終わりに死んでしまった

kick the bucket の 由来

kick the bucket が 死す・亡くなると言う意味で使われるようになった由来には諸説あります。


1. 首吊り自殺の際に、首を縄に引っ掛けた後、足元のお立ち台代わりに、ひっくり返して置いたバケツを蹴っ飛ばして、自身の体を宙に浮かせて絞首して自害すると言う状況から、”kick the bucket” で 死ぬ・亡くなる と言う意味のフレーズになったと言うもの。(“Dictionary of the Vulgar Tongue” in 1785)


2. 15世紀のイングランドでは”bucket” は家畜を屠殺する際に吊るす角材(beam)を意味し、豚などが脚から逆さに”bucket”に吊るされ、屠殺される際に”bucket”を蹴った事からこの表現が発生した。


3. カトリック教の習慣として、死者の足元に聖水の入ったバケツを設置し、弔問に訪れた人が死者の身体に聖水を撒くことが出来るようにしていた事から。


上記3つの中でも1の説は一般的ですが、kick the bucket は必ずしも自殺の場合に限ることなく、人の死を表す状況で広く使われています。

bucketlist (バケットリスト)との関連性は?

bucketlist (死ぬまでにやりたい事のリスト)とkick the bucket は何か関係があるのでしょうか?

実はbuketlistのbucketは kick the bucket から来ています。

I have to add skydiving form the outer space to my bucket list !

俺のバケットリストに、宇宙空間からのスカイダイビングを追加しなくちゃ!

kick the bucket は死という意味のフレーズですが、bucketlist の響きは、なんだかポジティブな物に聞こえますね。

人生でやりたい事をリストにしておくってのも、充実した生き方を実践するために大事な事なのかも知れません。

die などの代わりに使って表現を豊かに

kick the out は “die” “pass away” などの代用として様々な状況で使えるので、チャンスがあれば会話に取り入れてみると良いでしょう!

When I kick the bucket, my oldest son will inherit my assets.

私が死亡した際は、長男が資産を相続する。

問題があるとしたら、センテンスが”die”を使う場合よりも、若干長くなってしまうという事でしょうか…(笑)。

コメント

  1. 濵田 國貞 より:

    English Expressions A la carte
    英語表現アラカルト
    Kick the Bucket
    バケツを蹴るとなぜ死ぬのか
    旭川工業高等専門学校教授
    十河 克彰
      “kick the bucket ” は「死ぬ」のぞんざいな表現です。使うときは十分気をつけなければなりません。このイディオムの辞書による説明の中には、疑問に思うものもあります。「首をつるときに台にしたバケツをけとばす」から「死ぬ」となったとあります。でも、台にしたバケツを自ら蹴れば、「自殺した」ことになります。第三者が蹴れば殺人で、殺されたことになります。このイディオムの意味は「自殺する」でも「殺す」でもないのです。「死ぬ」なのです。よって、「台にしたバケツをけとばす」が由来では理屈に合いません。「バケツを蹴ること」が即、「死ぬこと」でなければなりません。こんな時、頼りになるのが、英語辞書の総本山、OED です。この説明ですと納得がいきます。
    “A beam or yoke on which anything may be hung or carried.”“The beam on which a pig is suspended after he has been slaughtered is called in Norfolk, even in the present day, a ‘bucket’. Since he is suspended by his heels, the phrase to ‘kick the bucket’ came to signify to die.”

    「beam とは、吊り下げる、あるいは、運ぶための梁、横木のことで、屠殺された豚がつるされる beam を Norfolk では今でも ‘bucket’と呼んでいる。従って、かかとでぶら下がっている豚、すなわち、『梁を蹴る』という句は、死ぬことを意味するようになった」筆者訳
     昔、梁は bucket と呼ばれていたのです。畜殺され、足からつるされた豚を見た人たちは、豚が梁を蹴っているように見えたのでしょう。このことから、「死ぬ」を意味するようになったのです。この説明ですと、理屈に合います。長年の疑問が解けました。

  2. cheersenglish より:

    濵田 國貞さん

    コメントありがとうございます!

    “Norfolk”では現在でも梁のことを”bucket”と呼んでいるのですね。
    豚が梁を蹴る、殺されるという事から逃れるのが難しい状況。
    そっから転じて死を意味するフレーズに。
    普段使われて居る表現もルーツを探ると奥が深いですね!

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